王道と異端

我々人間は有史以来偉大な発明をした。

それは

握りこぶし！！！

しかし令和を迎えて我々はさらなる『frontier』を発見した。

今回はそんな話。

人間と類人猿であるゴリラを別つもの。それは握りこぶしである。ももいろクローバーZで『ゴリラパンチ』なる曲があるが、ゴリラのドラミングはグーではなくパー。ゴリラは至って平和な生き物である。

・パーは愛する為に グーは守る為に

『お前の拳がひいた円の大きさが、大体お前っていう人間の大きさだ』映画『GO』山崎努のセリフである。主人公である杉原(窪塚洋介)はこう答える。『円の外には、手強い奴がいっぱいいる。ぶち破れ、そんなもん』
手のひらすなわちパーで隣人、愛する者達と手を繋ぎ、握りこぶしすなわちグーで円の外側にいる外敵を撥ね付け、拒絶し、どつき合い人類は繁栄を遂げてきたのだ。グーとパー我々はどちらを選ぶべきか。

・ここからが本題。

こちらはバンズに対しアップライトに構え、徐々に負荷を高めていき身体にハンバーガーを順応させる昔ながらのスタイルに分類される。

2枚目はフラットに構えワンハンドでバンズをぎざんでいき、空いた手でドリンク、サイドメニューを挟んで行くスピード重視の現代的なスタイルに分類される。

ご覧頂けただろうか…
分類不可！！！

キムタクの食べ方、話題になってましたね。僕も気になって調べたところどうやらキムタクは撮影の為にわざわざこの持ち方をしている訳でなく、昔からこのグリップタイプを貫いているとの事だ。

ならば……

やってみた！！！！

久々のマックで迷いつつ

剣城「エグチお持ち帰りで(エッグチーズバーガー下さい)」

『エグチ』ってイントネーションが江口洋介のエグチ、なのかエハラマサヒロのエハラ、なのかわからなかったから店員に「エグチ(江口洋介)お持ち帰りで」だとマックまで来て格好つけてるわ～！って思われそうだから「エグチ(エハラマサヒロ)お持ち帰りで」にしたら「エグチ(江口洋介)お持ち帰りで！」って返されてエグチなき仁義なきたたかい状態。深まるラビリンス。

この時点でエグチの中身がグシャグシャ…

こぼれ落ちるチーズの残骸…
手がベトベトに…
このタイプの握りは相当なグリップ力が要する事がわかった。

敗北の味。

・まとめ

スターが生み出したパーとグーのどちらともつかない発明した異端のグリップ。スターの突然変異したグリップ力がなせるワザなのである。

ここから我々、凡人が受けとり継承すべきもの。
それは…

『王道より異端』

成功を納め栄光を極めてなお異端を選び続いているがゆえに彼は絶対無二のスターの玉座に君臨し続けられているのだ。

という訳で

保険として買ったハンバーガーはこぼさず綺麗に食べました。ご馳走！